一口に税理士事務所といっても様々な特色・強みを持った事務所が存在しますが、その中で選ぶ基準の一つに「クラウド会計ソフト」があります。
クラウド会計ソフトとは、クラウドサーバー上でデータの共有や編集などが行える会計ソフトのことで、画面共有機能なども搭載されている新世代の会計ツールです。
これを導入している税理士事務所であれば、迅速かつ確実な対応能力が期待できるほか、手間や労力の削減による顧問料の低価格化も期待できます。
さて、今回はそんなクラウド会計ソフトについてお話してまいりたいと思います。
税理士業界におけるクラウド会計ソフトの需要
税理士事務所は、時期よって非常に多忙を極めます。
多くのクライアントを抱えている担当税理士だと、不定期に送られる要望や連絡に対応しきれずクライアントの満足度を下げてしまうこともしばしばあります。
かといって、クライアントの方から事務所に訪問してもらうというのもサービス力の観点で見るとあまり褒められた対応とはいえません。
そういった事情があり、インターネットによるリモートでの連絡やデータの共有、提出、修正などが手軽に行えるクラウド会計ソフトは非常に重宝されています。
従来のインストール型会計ソフトの場合、記帳の代行や確認などはスムーズに行えても、データ共有といえばせいぜいメールでPDFを送信するか、FAXで書類を送るかといった手段しかなく手間がかかるものでした。
しかしクラウド会計ソフトはリアルタイムでクライアントとやり取りを行ないながら記帳や税務に関する指導や訂正・アドバイスが行えるという利点があり、多くの税理士事務所で導入されています。
逆にいえば、クラウド会計ソフトを導入していない税理士事務所は対応の遅さや不手際に悩まされる可能性があるため、あまりオススメできないといえるでしょう。