税理士事務所について色々調べていると、「税理士事務所」という名前と「税理士法人」という名前を見かけることが多いかと思います。
そこで気になるのが、この両者の違いではないでしょうか。
あまり深く考えない方は「単に呼び方の違いであって中身は同じでしょ」と思うかもしれませんが、実際に税理士に相談ないし顧問契約を結ぶにあたってこの両者の違いは重要となります。
税理士事務所と税理士法人の違い
まず基本的に税理士事務所は「個人」が運営しており、税理士法人は一般的な会社のように「複数人」で運営しているという違いがあります。
そのため税理士事務所であればその代表の税理士が直接相談から担当までしてくれます。
所員そのものは複数名所属している場合がありますが、多くても4~5人といったところでしょう。税理士は代表税理士の1人のみか、多くても2名であることが大半です。
相談や面談の時に好印象だった税理士にそのまま担当になってもらえるのは、最初にした話をやり直さなくていいというメリットがありますし、たらい回しにされていないという印象に繋がり、安心感もあります。
多くの税理士を擁する税理士法人の場合、その事務所の状況次第では担当者が選べないこともあるため、当初の面談のときと印象や対応が違ってくる可能性もあります。
ただ、個人の税理士事務所の懸念点としては、その担当の税理士が病気や事故などで動けなくなった場合に補佐を務める税理士がいないことです。
また税理士法人であれば、幅広い職種・業種に精通した専門性の高い税理士が担当してくれることもありますが、個人の税理士事務所だとそういった対応も難しく、サービスに不満を持つケースも少なくありません。
その分、個人の税理士事務所は費用が安めになっている、言い換えれば税理士法人は費用が割高になる傾向があるため、最低限の税務やアドバイス程度でよければ個人の税理士事務所を選んでもいいでしょう。